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北欧ヴィンテージ食器とは?レリーフやグスタフスベリの歴史とテーブルコーディネート例
北欧に、デザイン性が高くてカラフルなインテリアが多く存在するのは、太陽の日差しが短い長い冬を明るく楽しく過ごすためだと言われています。
食器のセンスやデザインが良ければ、料理をキレイに美味しそうに演出してくれるので毎日の暮らしの中で食事をすることがより楽しくなります。
オーロラ鑑賞をしにフィンランドのヘルシンキ、ロバニエミに行ってしまうくらい北欧好きなグラフィックデザイナーのAicoが、北欧インテリアがお好きな方に向けて、北欧ヴィンテージ食器をご紹介したいと思います。
北欧ミッドセンチュリーを代表する北欧のブランドメーカーは歴史も長く、著名なデザイナー達が生み出した食器達も数多くありますよ。
目次
北欧ヴィンテージ食器とは、北欧食器と何が違う?
世界中で人気のある北欧ヴィンテージ食器とは、すでに生産が終了している食器も多く存在する貴重な食器のことを言います。
食器には年代によりブランドの窯印がされ、それによっても稀少さが変わり値段も変動します。
同じ食器のデザインでも柄や形も微妙に違うので、ひとつひとつに違った味わいがあり、そこが楽しみのひとつとも言えます。
食器をシリーズで集めるコレクターも多く存在しますし、現在は食器によっては復刻版もあるので、デザインが素敵な食器を飾ってインテリアとして楽しんでいる方もいます。
北欧ヴィンテージ食器は、グスタフスベリ、イッタラ、アラビア、クロニーデンなどのブランドメーカーの食器が有名です。
北欧ヴィンテージ食器の代表ブランド グスタフスベリ(Gustavsberg)の歴史
1640年代、スウェーデンのストックホルム郊外の湖畔に、貴族であるグスタフ氏がレンガの製造工場を作ったのが始まりです。その後、1825年にストックホルムに名門陶器メーカーとして設立されました。
スウェーデンではとても歴史がある食器ブランドで、北欧のミッドセンチュリーデザイン(1950年代を中心にとする1940年~1960年代のデザインのこと)を代表する陶器メーカーの1つです。
グスタフスベリのデザイナーであるヴィルヘルム・コーゲは実用的でありながら、スウェーデンの伝統あるデザインをシンプルにまとめたテーブルウェアを発表しました。
これによりグスタフスベリは世界で注目され、名門への道を歩み始めます。
1937年にはスティグ・リンドベリ(Stig Lindberg)が入社、1954年にはリサ・ラーソン(Lisa Larson)が入社します。
スウェーデンを代表するデザイナー達が次々にスピサリブやベルサなど芸術的な陶器やプロダクトを発表し、その作品は現在も世界中の多くのファンを喜ばせています。
> グスタフスベリでGoogle画像検索
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ヴィンテージ・アンティークショップで売られてる食器は安全??
通常、食器として販売されている物に関しては食品衛生法に基づいた検査が行われ、人体に有害な物質などが含まれていると判断された場合は販売ができないため、食器として販売されているものはほとんどの場合、安全であるといえます。
しかし、アンティークショップで購入した物だとしたら、区分が骨董品になり、観賞用に使う人もいるため、食品衛生法の検査はされません。有名ブランドの物であればほとんど安全ですが、一部鉛が使われていることもあるようなので、気をつけなければいけませんね!
観賞用なのか、食器として使うのかを購入する際は販売しているショップに確認してみると安心です。
どこで買うのがオススメ?
北欧のヴィンテージ食器を購入するには、ヴィンテージ食品を扱う専門店に通いお気に入りを見つけることが必要になります。お気に入りのお店を探すのも楽しいですよ!
ヴィンテージの商品なので、実物を自分の目で見て購入する方が多いようですが、もしお近くに北欧のヴィンテージ食器を取り扱うお店がない場合は、ネット通販で購入するのも一つ手ですね。ネットで購入する際は届いたときにイメージと違った!なんてことが無いように気をつけましょう。
食器として使う以外にも、インテリアとしても使える北欧ヴィンテージ食器。自分用に購入するのはもちろん、贈答用でも喜ばれます。自分が気に入った食器で食事やティータイムは何物にも変えられない優雅なひとときですね。
北欧ヴィンテージ食器 スピサリブ(Spisa-Ribb)
スピサリブは1955年にスウェーデンのH55万博で発表されたスティグ・リンドベリの代表作です。
世界中から人気があり、半世紀以上たった今もコレクターアイテムとしても愛されています。
スピサリブの「Spisa」は食べる、「Ribb」は棒という意味です。ひとつひとつハンドメイドで生産されているので、この味わいのある棒状のラインに温かみを感じることができ、年代や性別問わず大変人気の作品です。
ブラックストライプとショコラカラーの縁取りがとてもシンプルで、洋風料理、和風料理どちらでも使える、モダンさと懐かしさがある食器です。
デザイナー スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg)
スティグ・リンドベリは、1916年に生まれたスウェーデンのデザイナーの中で有名な陶器作家の一人です。
グスタフベリでデザイナーとして数多くの作品を発表しました。
代表作はベルサ(BERSA)、スピサリブ(Spisa-Ribb)、アダム(ADAM)など。
現在も世界中で愛される人気の作家です。プロダクトも多く制作し、1958年には西武百貨店の包装紙デザインを制作しています。
北欧ヴィンテージ食器の代表ブランド クロニーデン(Kronjyden)の歴史
1937年、植木ばち製造会社としてデンマークのユトランド島にて創業しました。
デンマークのデザイナーであるイェンス・クイストゴーがデザインしたRelief(レリーフ)で大人気となり世界で知られるようになりました。
その後シリーズ作品を発表しましたが、1977年にビング・オー・グレンダールに買収され、1988年に廃業しています。
しかしこの作品は今もなお、人々を魅了し続けています。
> クロニーデン レリーフでGoogle検索
(別ウインドウが開きます)
北欧ヴィンテージ食器 Relief(レリーフ)
イェンス・クイストゴーがデザインしたレリーフシリーズは木の葉をモチーフとした作品で、気品があり、優雅な雰囲気を漂わせています。
中央は深いグリーンが味わい深い色合いで表現されていて、浮き彫りになった木の葉は彫刻家らしい美しいタッチです。
温かみやぬくもりを感じるこの食器は、すべてヴィンテージもので、デンマークのヴィンテージ食器の代表格と言えます。現在もコレクターに人気の作品です。
デザイナー イェンス・クイストゴー(Jens.H.Quistgaard)
レリーフシリーズをデザインしたイェンス・クイストゴーは1919年に生まれたデンマークコペンハーゲン生まれの彫刻家兼デザイナーです。
アメリカの工業デザインコンペディションで賞を受賞し、1954年にダンスク・デザインを設立しました。
機能性とデザイン性に優れ、なおかつ温かみを感じる作品が多く、世界で数多くの商品が販売されました。
代表作はレリーフ、アズール、コーディアルシリーズです。
日本にもたくさんのコレクターが存在し、現在も世界で人気が高いデザイナーの一人です。
食卓に花を添えるように、北欧ヴィンテージ食器を
北欧ヴィンテージ食器たちの歴史や成り立ち、デザイナーなどを知ることによって、食器の印象が変わったりしませんか?
私は北欧ヴィンテージ食器のデザインも好きですが、その歴史を知ってより一層好きになりました。
北欧ヴィンテージ食器は、日常を暮らす上で毎日を楽しむためのアイテムになり、実用性だけではなく生活に彩りを与えてくれる味わい深い存在になりえます。
テーブルに花を添えるように、北欧ヴィンテージ食器を生活にお迎えしてみませんか?
▼▼こちらの記事では、これらの食器を使った、お手軽北欧料理をご紹介しています。▼▼
お料理レシピはもちろん、食器にも注目ですよ(^^)
北欧ヴィンテージ食器・北欧食器で食卓をコーディネート
北欧ヴィンテージ食器はすでに生産が終了している食器も多く、手に入れるのが困難な場合も多いですが、その復刻版や、1950年代の発売以来現在まで変わらず生産され続けている北欧食器も数多くあり、そのどれもがやはり魅力的です。
下記にて彩り豊かなテーブルコーディネートや食器を用いたインテリア例を少~し、ご紹介♪
いかがでしたか?
シンプルなデザインの中に、洗練された個性が光る北欧食器たち。
最後にご紹介させていただいたコーディネートは、輸入住宅メーカー「インターデコハウス」の北欧風住宅ノルディックスタイルの住宅コーディネートでした。
インターデコハウスでは、住宅と一緒に家具やインテリアもトータルでコーディネートすることができます。建物の世界観にマッチしたインテリア、輸入住宅の印象をぐっとセンスアップすることができる雑貨の数々を取り入れ、オリジナリティ溢れる家づくりを提案してくれますよ。
▼インターデコハウス 北欧スタイルの家についてはこちら
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デコスタイルマガジン編集部Aico
インターデコハウスの「自分好みの輸入住宅を建てたい方の為のお役立ち情報メディア」Déco Style Magazine(デコスタイルマガジン)編集部ライターです。
北欧・南欧・北米のライフスタイルやインターデコハウスの暮らし情報、家づくりネタなどを配信しています。
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